絶対にやってはいけない英語学習法 -英語聞き流し編-
英語を教えていると「英語ってどうすれば話せるようになるんですか?」とよく聞かれます。それと同じくらいよく聞かれるのが「英語の聞き流しって意味があるんですか?」という質問です。確かにたくさん英語を聞けば急に英語耳とか英語脳になれる気がします。果たしてこれは本当なのでしょうか?
オーストラリアで英語を聞き流しまくった結果
私がワーキングホリデーでオーストラリアにいた時の話を少ししようと思います。ある時、仲良くなった韓国人が「エアコンの聞いた部屋で牛肉をパックするだけですごい稼げるんだよ」と言ってきました。驚いた私はすぐに英語の試験・面接を受け、見事合格。就いた仕事が牛の解体業でした。朝から晩まで血まみれになりながら牛を解体したり、ときには冷凍室で牛肉のかたまりを段ボール詰めしていました(冷凍室なので確かにエアコンが効いていると言えます)。その時にオーストラリア人のサムと同じ部屋に住んでいました。
仕事中はi-podで英語の教材や英語のラジオを聞き流して、帰ってきたらサムとの会話です。朝6時から夕方5時まで毎日そんな日々を1カ月半過ごしました。その結果・・・英語耳にはなりませんでした。なぜ英語耳にならなかったのか、悩んだ結果一つの結論に達しました。
結論は「聞き流しでは聞き取れなかった英語が何だったのか確認できない」ということでした。英語の聞き流しが英語耳に繋がるといっても、本当に聞き流しちゃダメなんだ、ということを学びました。何を言っているのか分かるようになりたいのであれば、聞き流しはあまり効果がない学習方法だったんです。
同様に移動中に英語を流しっぱなしにして英語学習している場合も結果が出づらいと思います。目的によっては意味があるかもしれませんが、本当に聞き流してしまっている場合は効果があまり期待できません。
スピードラーニングの場合は意味がないの?
それでは英語聞き流しと言えばスピードラーニング、スピードラーニングと言えば英語聞き流し、英語聞き流し界でもっとも有名なスピードラーニングは意味がないのか、と言われればそうでもありません。(※最強学習法スピードラーニングについてはこちらから)
先ほども言いましたが本気で英語を聞き流しちゃってる場合が意味がないのです。スピードラーニングの場合はスクリプトもありますし、和訳や解説もあります。特に英語のことが全く分からない初心者の方にはとてもいい教材だと思います。まさに英語を直接頭に入れている感じですね。自然に英語が聞こえるようになるための練習になります。
ただ気をつけてほしいのはスピードラーニングを間違って学習してしまった場合です。なんとなくCDを聞いて口に出している、というようではこれは本当に聞き流しちゃっている状態です。そうするとスピードラーニングは意味のない学習方法になってしまいます。
英語の正しい聞き流しとは
ここまで一貫して言っているのは英語の聞き流しは意味がないと言っているわけではなく、本当に聞き流しちゃっている英語の聞き流しが意味がないということです。ここからは本当に英語を聞き流しちゃっている状態からよい英語の聞き流しの方法を説明します。
まずは英語をきちんと聞きましょう。スローにしても構いません。スクリプトを見ずになんて言っているのか何回も何回も聞いてみてください。お勧めは10回くらい繰り返して聞くことです。そうすると何が聞こえないのか、どんな風に聞こえるのか分かってきます。
例えば、私の場合は「第一に」という意味のfirst of allが「ファスタボゥ」→「フェスティバル」に聞こえました。文脈的に変だな、と印象だけ強く持ちます。その後にテキストでfirst of allを確認して、何度も英語を聞きながらfirst of all=ファスタボゥとしっかり音読します。音読後は倍速で聞いても聞き流しをしてもfirst of allは聞こえるようになっています(話せるようにもなっています)。
正しい英語の聞き流しで最後に気をつけてほしいことをお伝えします。それは英語の発音についてです。ネイティブのようになろうとは言いませんが、最低限のルールや発音法は身につけないと正しい聞き流しはできません。発音がわからないと適当な音読と適当な聞き流しになってしまいます。
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専属トレーナー 大島